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FUNAI RACING所属、整備素人のバイク整備備忘録

KTM WP XPLOR48のフロントフォークOH【分解清掃編】

こんばんは、あべcです。前回は工具と部品の紹介をしました。

今回は実際に作業していきます。

前回の記事は↓

 

abeclog.hatenablog.com

 あと、細かく書いてませんが、作業中汚れを発見したらその都度パーツクリーナーで洗浄したほうが良さそうです。終了時に中に出来るだけゴミを入れないように。。

 

目次

 

 

フォークを外す前に

外す前に現状のセッティングをメモしときましょう。

  1. アジャスターのクリック数
  2. 突き出し量

僕は透明の定規で測りました。

 

フォーク取り外し編

車体から外す前に、組んである状態でトップとボトムを少し緩めておくと楽です。

前記事記載の通り、そのままでは回せないので写真のようにして回しましたw

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トップ、ボトム共に緩めたら、Fホイール・フォークガード・ブレーキキャリパーを外しましょう。

その後、トリプルクランプのボルトを緩めれば下からフォークが抜けます。


フォーク分解編(フォークオイル抜くまで)

いよいよ分解です。

工数が多いので一旦流れだけ書きます。

  1. フォークガイド(?)を外して清掃
  2. アウターチューブが外れるまで、トップキャップを緩める
  3. カートリッジのロックナット緩める
  4. スクリューキャップを外し、スプリングを抜く
  5. フォーク内のオイルを抜く
  6. フォークボトムのボルトを外す
  7. 上からカートリッジを外し、内部のオイルを抜く

 

1.フォークガイド(?)を外して清掃 

アウターチューブについている樹脂です。

僕の場合、かなり汚れが詰まってました..。

マイナスドライバーで押せば外れます。

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ごめんな150...。絶対に直してやるからな..

 

2.アウターチューブが外れるまで、トップキャップを緩める

 事前に緩めておいたトップキャップを再度緩めます。

そしたらアウターチューブが下にずらせます。

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ずらした

 

 3.カートリッジのロックナット緩める

写真の銀色の部分をモンキーで抑えながら、トップキャップを回せば緩みます。

緩めるときの写真を取り忘れたので、締めるときの写真を貼ります。

スプリングを手で下げて、モンキーをかましましょう。
※24mmの薄型スパナがあれば、スプリングの隙間からアクセスできるらしい。

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銀色の部分

 

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モンキーを左手で固定しながら、キャップを回す(トルクレンチは緩めるときはいらん

 

4.スクリューキャップを外し、スプリングを抜く

3のロックナットを緩めれば、手で回ります。完全に外しましょう。

そしたらフォークスプリングも外れるので、上から抜きましょう。

※この際、スプリングからオイルが垂れるので注意。

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5.フォーク内のオイルを抜く

文字通りです。オイルパンに垂れ流しましょう。

※スプリングスペーサーという、半透明のOリングが出てきます。無くさないでください。

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半透明のOリング、紛失禁止

 

6.フォークボトムのボルトを外す

上からオイル出し切ったら、ボトム側です。

事前に緩めておいたボルトを外します。引っかかて抜けなかったので、少しこじって抜きました。

※ボルトを外すとオイルが結構出るので注意

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汚いのでしっかり清掃

 

7.上からカートリッジを外し、内部のオイルを抜く

ここまでこればある程度構造分かるのですが、もうカートリッジが外れます。

外して、カートリッジ内部のオイルを抜きます。

何度かストロークさせれば結構出てきます。

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オイル抜いた後はしっかりパーツクリーナーで清掃。

 ファーク分解編(シール類バラすまで)

続いて、いよいよアウターチューブとインナーチューブをバラしていきます。

下記手順

  1. ダストシールをずらす
  2. オイルシールを固定しているロックリングを外す
  3. アウターチューブ最下部を温める(50℉)
  4. アウターチューブをインナーチューブから引き抜く
  5. インナーチューブ最上部のブッシュを外す
  6. 下部のブッシュ、リング、シール類を上から外す
  7. 全てしっかり清掃

 

1.ダストシールを外す

これは詳細不要でしょうか。マイナスドライバーを使って下にずらします。

 

2.オイルシールを固定しているロックリングを外す

写真撮ったのですが見えないですねw

ダストシールを外せば見えますが、金属の輪っかがアウターチューブ内側の溝にはまってる感じです。

写真奥に写っている様な細かいマイナスドライバーなら作業しやすいです。

引っ掛けてズラすだけで取れます。

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3.アウターチューブ最下部を温める(50℉)

 マニュアルに記載されてる通りです。ヒートガンとかドライヤーとか(?)で温めましょう。

けど、温めなくても外せたので多分いらん気がする。

 

4.アウターチューブをインナーチューブから引き抜く

これは説明が難しいのでYoutubeで動画見てもらうのが早いです。

と言っても、ストロークさせながら、引っこ抜くだけなんですよね。

やって見たら簡単に外れますw

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外したらこうなる

 

5.インナーチューブ最上部のブッシュを外す

マイナスドライバーで割れ目を開いて上にずらせば外れます。

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6.下部のブッシュ、リング、シール類を上から外す

インナーチューブに付いている全ての部品をスライドさせて外すだけです。

外した後は、組む時の順番参考用に並べて置きました。

上列左から:ダストシール、ロックリング、オイルシール

下列左から:オイルシールサポートリング、アウターチューブブッシュ、インナーチューブブッシュ(名称合ってるかは怪しい)

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7.全てしっかり清掃

パークリでゴリゴリに清掃しましょう。

フォーク内部はパークリぶっかけてウエスで拭きあげました。

細めの棒でウエスを押せば全て拭けます。

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汚れゴッソリ

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終わり

以上でようやく、分解清掃まで完了です。

僕はぶっつけ本番の初めての作業でしたが、ここまでで1時間くらいだったかと思います。

意外と簡単で、こんなにシンプルなの?って拍子抜けするレベルでした。

カートリッジのシムとかを弄り出すと沼なんでしょうがね...w

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できる限りピカピカに(フォークデカールの糊は気にしないでw)

 

という訳で、次回は組み上げて完成までかな?ゆるーく頑張ります。

 間違ってたらツッコミください